みでや

「みでや」とはパトワ語で、「I am here.」、「私はここにいるよ」という意味らしいです。「わーぐわーん?」「やーまん、みでや!」という一連の挨拶をジャマイカではよく耳にします。
ところでわたし、
まだジャマイカにいます。みでや。
結論からいきましょう。結局ジョバーニとダニエルのビザ受け取りが1時半となり、予定していた12時50分の飛行機に乗れませんでした。
当初の予定では昨日の段階で受け取れるはずだったビザ。結局大使館だったのかDHLだったのか知りませんが、どちらかのミスで発送されず、大使館に保管されたままになっていた模様。DHL様のありがたいアドバイスで本日朝7時ぴったりに大使館にいくも、「今日は大使館は公には休みです」とセキュリティー。は?どういうこと?なんでも、大使館員がセミナーを受けているとかで、こちらの状況(ビザはできていて、後は受け取るだけで、飛行機の時間が1時頃!)を説明するものの、全く取り合ってくれません。「DHLに戻って話して来い」の一点張り。ありがたい大使館様のアドバイスで、再びDHLへ。8時半の開店と共に突入。「何?お前また来たの?」の言葉に仏と呼ばれるの西田組長怒りのボルテージが沸騰寸前までいきましたが、そこは我慢。紳士的に事情を説明。ここでついに色んなところに、割と必死で連絡を入れてくれます。モベイの支店に間違っていっていないか、昨日話をした大使館でのDHL職員に事情を聞いたり、ビザ配達セクションのヘッドに電話してくれたり。で、出た結論は、
「今日は大使館が公に休みなので、私たちは何も出来ません。絶対出来ません。」
なんてありがたいDHL様の対応。もうこの先の人生何があってもDHLだけは使わん。ならば出来ることは大使館を当たるのみ。この時点で時間はすでにキングストン出発予定の9時50分。ジムにはすでにマイケルさんとジョバーニ、ダニエルがスタンバイしています。ここで、わらにもすがる思いで日本大使館で働く、アメリカ大使館に知り合いのいる知人に電話。事情を説明し、なんとか誰かに話を聞いてもらえないか聞いてみる。事前にビザの事を同じ知人に話した時にも大使館員が個人的に第三者のビザ取得に関わる事は難しいという話だったので、難しいだろうなとは思っていたのですが、とりあえず、カスタマーサービスよりもひとつ上?電子案内とかはなく、ビザセクションの受け付けにつなげる事が出来ました。ここで私とマイケルさん、「今日は無理だよ」というお姉さんに必死でくらいつく。一時間の交渉の末、出た結論は
「ビザはありましたが、職員のセミナーが終わる1時半までビザを渡すことが出来ません」
この時点で時間は11時半。予定のフライトまであと1時間20分。最後に本当にそれ以上早く受け取れることができないか確認し、「無理」というありがたいお言葉をいただいてから、アメリカン航空に電話。12時50分のフライトをキャンセルし、一番安く、そして早くタンパにいける便を探してもらう。
「明日の8時15分ですね。タンパには12時55分に付く予定です。一人$220追加料金がかかります。」
試合開始の時間を再チェック。公式ウォームアップ開始の3時間20分前。いける!
追加料金が一人$220。合計US880ドル。むぅーーーーーーーーーーーーー。
ここで1分ほど、追加でかかる料金と遠征のメリットをはかりにかけます。マイケル先生もすでに出費に限界が来ていると話していたため、追加料金出せるのか怪しいところ。結局、キャンセルしてもお金が戻ってこない事もあり、色んな人からの支援も受けているということで、やはりいくことにしました。こうなったら、いい結果持って帰ってきてスポンサー必死で探すのみ!来年にためとく予定だった組T基金、使わせてもらっていいですか・・・?
という事で、無事ビザを1時半にゲットし、野郎どもを家に送り届け、航空会社に電話し追加料金の支払い方法について話を聞き、ホテルにキャンセルの電話、試合のオーガナイザーに連絡。このあたり、電話連絡をしているあたりでここしばらく感じたことのない「精神的エネルギーの底」を感じました。ここ数日こんな感じで、睡眠時間も少なかったためか、MPを使い果たす寸前までいった感じがします。もうメラすらとなえられない、みたいな。まあ、ジムに戻って寝たらすっかり治りましたが。回復の早い自分に乾杯。そして、私が寝てる間にMr.Mcnightが一人で勝手に練習してましたが。自由奔放なジャマイカンに乾杯。
色々予定外の事が起きましたが、それもジャマイカ。ハプニングは人生のスパイスです。そのハプニングの後、いかに前を向きことにあたるか、いかに状況を良い方向に持っていくかを即座に考える事が大事です。しっかり寝て、もりっと明日頑張るべ。まあ最悪試合にでれなかったとしても死ぬわけじゃないんだし。もしそうなってたら、応援・支援してくれた、結果を楽しみにしてくれてた皆さんに申し訳ない限りだけど。
あ、そういえば唯一良かった点は、下りたビザがなんと10年間有効だった事。とりあえず、ジョバーニとダニエルの分はもうしばらくせんでよさそうです。来年ジャバーンとシャコーイの分も、これ以上ぎりぎりになることは多分ないし楽勝だな。来年はもっと早く準備しだそう。

 この記事へのコメント

  1. あずま。 より:

    なんてこったジャマイカ!!!
    でもギリギリ間に合いそうですね☆
    吉報きたいしてます!頑張ってください!!!
    基金は組長が有効に使ってくれたらみんな納得ですよ♪

  2. 父母 より:

    聞きしに勝るジャマイカの対応!アメリカン航空機のステイタスがOKになるまでの大変困難な対応について何も書いてないから、それ以上に大変なんだろうと思っていたが・・・・読んでいてさすがの父母も怒りが爆発しそうです。休める時にぐっすりやすんで、体を壊さないように祈っています。父
    ブログを読んでる人は、皆、ハラハラドキドキ!これからどうなるの?うまく達成できるの?と、まるで物語を読むような気持ちです。日本では考えられない!現実離れしている!大使館員に詰め寄れ!飛行機代どうしてくれる!!弁償だ。かなわなくても、今後のために私なら言うわ!  母

  3. hideshi より:

    ここに住んでいると、
    笑い飛ばすしかないって事が沢山おきるよね。
    さすがジャマイカ、
    人生のスパイスも刺激的。
    その後の映画のようなシニカルコメディー?
    期待しているよ。
    もちろん最後はハッピーエンドで(笑

  4. 健治 より:

    さすがにここまでとなると、キレてもいいと思う!
    そこを冷静に、切り抜けたあなたはエロイ!あ、エライ!
    い~~やぁあ~~~、それにしても凄いな。うーm。ここまで対応できたら、もう何がきても驚かないんじゃない?一晩寝たとこでMP回復せんって、これ。いや、ほんとエロイと思います。
    ビザがぎりぎりって時点で、こんな事が起こりうるかもしれないなぁーという薄々の不安というかハラハラドキドキは実際あったと思うけど、まさかほんまにソレが現実になろうとは、みたいな?いやぁ、あの日、メッセンジャがオンラインやから、あれ?とは思ってたけど、こんなことになっていたとはねぇ。
    のど元過ぎればなんとやら。こういう書類はおもっこ余裕持ってないとあかんってことですか、、、いやはや。しかし$880は痛すぎる。

  5. kumicho より:

    >あずま
    なんとかなりました☆そして、期待通りの吉報持って帰ってきてやりましたよ。そして、ありがたいお言葉ありがとう。基金使わせてもらおうかな。
    ところで、試験どやった??
    >父母
    これがジャマイカなんですwていうか、ビザに関してはもっと前から準備してなかったこっち側に責任あるしね。でも、ぎりぎり間に合ってたはずなんだけど・・・大使館は一貫して、「ビザが下りる前にチケットは取らない様にいっています」って。しかし、ジャマイカそれだけじゃあありません。もっとエキサイティングです。
    >hideshi
    いやぁ、ほんとにねぇ。いかにリアルに皆に伝わるようにかけるか考えて書きますよ。それにしても、ほんとエキサイティングな国だわジャマイカ。じゃ、またあとで。
    >健治
    いや、エロくないって!
    何度も言うけど、ジャマイカこんなもんじゃねぇぞ。
    もっとエキサイティングなハプニングがこのあと登場。この俺が、一分くらいマジで日本に帰ろうかと思ったくらいのハプニング。乞うご期待。

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