Kingston非常事態④

はい。戦争真っ只中のジャマイカ、キングストンです。あまり書くと皆に心配されてしまうのがちょっと嫌なのですが、世界にはこういうことが起こる国がある、というのをぜひ知人を通じて生の声で知っていただこうと思い、ぼちぼちレポートしていくことにしました。ちなみに写真は全てオンラインニュースから引っ張ってきたものです。自分でとりにいったんじゃないですのでご安心を。今日はずっとジムにいます。
撤去されたロードブロックと上がる黒煙
こちらダウンタウンの南、スパニッシュタウンロードかな?撤去されたロードブロックと、後ろのほうでもくもく上がる煙が見えます。
爆発などによる黒煙
こちらマジものの戦争ですよ。爆発しすぎです。数キロはなれた場所からはっきり見えるほどの煙でした。これで死人が3人だけ、っていうのはむしろマシな気がします。
MountainViewで撃たれたという警察官
こちらは・・・警察もしくは自衛隊です。中心に撃たれた兵士が倒れています。
つかまったギャングによると、現在ボスを守るために戦っているギャングたちは、ボスから毎日10万円程度の支払いを受け取っているそうです。戦争は仕事なんですね。これ、実はジャマイカの公務員の月給3倍以上です。ジャマイカの公務員の平均月給は3万円程度なので、一日で10万円もらえるとなればそりゃー必死でファイトするわけです。日本で平均給料が20~30万とするなら、一日で70~100万円もらえるようなものですね。ジャマイカには大きな政党が二つあり、今回問題になっているボスはJLPという政党を支持するギャングらしいのですが(割愛しますが、ジャマイカでは政治とやくざ、警察などの裏のつながりがものすごいらしい)、なんと反対政党を支持するギャングにまでお金を払って戦闘させているそうです。さすが、ボスは金持ってんね~。
とにかくかわいそうなのがこういう政治的な、やくざな争いに巻き込まれている一般市民たち。ジャマイカは悪い国ですが、国民のほとんどは無害で素直、貧困と暴力の悪循環の犠牲になりつつがんばって生きている人たちです。大人にとっても子供にとっても、間近で聞こえてくるガンショットや爆発音におびえ、近くで血を流している人を見ながらすごす一日は相当苦痛だと思います。
現地にいながらできることもなく、自分の無力を感じますが、とにかく、ジムに来る野郎どもをはじめ生徒たちとの時間を大切にすごそうと思います。ま、もうちょっと落ち着いたらですけど。

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