大会当日

土曜日、睡眠時間ゼロのまま午後6時ごろ空港に到着。ジョバーニとダニエルは当然ながら空港の中に入るのは初めて、飛行機を近くで見るのも初めて。もー空港は行ってから殆どのことが初めてなわけです。さぁ野郎どもはどんな動きを見せてくれるかなと思ったら、まず最初に反応を示したのが「エスカレーター」。大はしゃぎ。空港ってたくさんエスカレーターありますよね?特に反応を示したのが、「並行に走ってるやつ」。周りの人も気にせずに逆走しまくり。エスカレーターが普通の地面に変わるところを往復しまくり。とりあえず、「周りの迷惑を考えなさい」というところから遠征開始。
キングストン(8:15分発)ーマイアミ(11:45分発)ータンパ(12:55分着)という航路で、飛行機は遅れることもなく順調に飛行。マイケル先生の「ちょっとコーヒーが飲みたい(リアルに日本語で)」という希望に答えてしまったがために、マイアミータンパ間の飛行機に搭乗したのが出発時間の8分前という超ぎりぎりになった小ハプニングはありましたが、無事タンパに到着。野郎どもの体力消耗を防ぐ為、いきしだけは外の景色をみたり、映画見たり、音楽聴いたりせずにひたすら寝ろ!と言い残し、飛行機の中で途中配られるフリードリンクとおかしにおおはしゃぎだった野郎どもも気にせず真っ先にぐっすり寝る私。飛行機ほぼ完睡。
さて、タンパインターナショナル空港に到着し、無事荷物もゲット。公式アップの開始時間が4時15分で、空港を出たのが1時過ぎ。3時間もあります。ホテルによっている余裕はないものの、試合までには余裕があります。さっそくタクシーを呼び、大会開催クラブであるLightning City Gymnasticsへ向かう私たち。
「ここにいきたいの?んーだいたい30分くらいだね。」
とタクシーの運転手さん。余裕じゃーんと思いまわりをきょろきょろするジョバーニ、ダニエル、緑のふちのサングラスで余裕綽々のマイケルさんと共に、アメリカの町をさっそうと駆け抜けます。途中、「野球の試合会場でよく使われる会場がこの近くにあって、このあたりはよく渋滞してるんだよ」との事で予定より少し遅れて2時ごろLightning City Gymnasticsへ到着。「よっしゃーついについたー!」と意気揚々と外に出てみますが、建物のかたちが2005年に来たときとちょっと違う感じがします。車もあまり止まってないので、きっと裏口に着たんだろうなとちらっと回ってみますが、どーも人気のないこの感じ。
もしや。
張り紙:「Gasparilla Classic Competitionのため、2月27日~3月1日はクラスをお休みします。-大会会場-トロピカルフィールド」
会場間違えたーーーーーーーーーーー!!!!!
なんて初歩ミス。これでもかというほどありがちなこの間違い。言い訳すら出来ません。でも、あえて言い訳します。実は私、このトロピカルフィールドというのがこのあたり一体の地名で、ここにあるLightning City Gymnasticsを会場に試合をやるんかと思ってたんですね。と思いきや!トロピカルフィールドって、建物の名前だったらしく、この体操クラブがある場所とはまた違うところにあるとの事。
タクシーの運転手:「こっからだと、あと1時間くらいだね」
大会の主催者から事前に得ていた携帯番号に必死に電話をかけてもらうも繋がらず、「もしかしてもしかしたら、俺ら遅刻?まさかここまできて試合出れんかったり・・・せんよねぇ~ははは」というドキドキを必死でおさえつつ、さっそうとアメリカの町を切り抜ける、こっけいサングラスマイケル先生とあいかわらずきょろきょろ田舎モノ丸出しの野郎ども。いやー、またぎりぎりだよー。そういうことになってんのか?今回の遠征は。
とにかく去った事の反省は後に回して、少ない時間でいかに快適に試合を進めるか、野郎どもにしっかりアップをさせるかに思考を巡らす。とにもかくにも会場に到着、時間は3時!昼飯も食べてないよ。そして一時間以上もタクシーで走ったもんだから、料金が大変だったのは言うまでもない。
すぐさま軽食を取り、荷物を本部に預け、主催者に挨拶をした後ジョバーニ、ダニエルアップを開始。ダニエルは周りの選手をみて、「そんなにうまくないじゃん?俺これなら勝てるよ多分。」と余裕の発言。「おれは緊張なんてしないよ!」とあいかわらず強がる、回りがほとんど見えていないジョバーニ。「俺は酔っ払ってねぇよー」っていってる酔っ払いを思い出しました。簡単なウォームアップはマイケル先生に任せ、私は器具の状態チェック。西田ジムでは跳馬が日本の跳び箱、ロイターがゴム式なので、はね方の違いや器具の高さの変え方、跳馬のテーブルのはね方など色々チェック。鞍馬のすべり具合や高さ、着地マットの固さなども全部チェック。ちょちょいとメモし、そのまま指導者会議?参加チームのコーチが全員集まり、細かな大会のルールや注意点などを確認するミーティングのようなものに参加。アメリカ人の英語はしたが丸まりすぎて聞き取りにくいんだよなぁ~皆ジャマイカイングリッシュしゃべれっつーの。
周りの選手をちらちら見て集中できてない様子の二人。呼び出し、並ばせて、「いつもジムでやってるようにやるだけ。しっかり集中して自分のやらなあかんことだけしっかりやっといたらいいねん。わかったか?」と声をかけると、少し集中力が出た様子。今回の大会は、安全面の考慮があってか、一時間アップはなく、各種目の演技前に10分間のウォームアップが行われます。各選手2・3回器具をさわる事が出来、なかなかいい進行のしかただなと思いました。
さて、吊り輪か跳馬か床から始まって欲しいなぁ~と思っていたローテーション。願いはとどかず平行棒から。最初の演技者はダニエル。やつならやってくれるはず。さて、演技の方はまた次回。

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