分かれ道

実は今年でもう6年目になるジャマイカ生活。2004年に私が来た頃からずっと、デボンハウスという有名な観光名所の前の大きな十字路で、背格好は明らかに物乞いなのに、いつも必死に新聞や花、ジュースなどを売っていたがんばりやさんのおじさんがいまして。推定40台後半。
2007年か2008年にMagic for Peaceと題し、超簡単な手品を教えてお金を稼ごう大作戦を行ったおじさんでもあります。まあ、そのとき第二回だったこのおじさんたちは若干物事を理解する能力が低すぎて、超簡単だった手品もできず失敗に終わりましたが・・・。
それが今日、いつもよりも元気のない感じで何も売らずにお金をベグしてきました。「今日は何も売ってないのか?いつも何か売ってるやん。がんばって続けないと」と声をかけましたが、「足が病気なんだよ。いいから小銭くれよ。」的なコメントを繰り返すのみで会話になりません。
いつもよりガンジャをすいすぎてキマっていたのか、それともほんとに足を怪我しているのか知りませんが、せっかく何かを売って、言い換えれば仕事をしてお金を得ていたのが、ただの物乞いになってしまうのは何とか避けてもらいたいものです。いつもひそかに「がんばってるなぁこのおじさん」と思っていたので。彼は今まさに分かれ道に立っているのかもしれません。
次何か売ってたら買ってあげよ。逆に普通にベグしてきたら「何か売ってたらかってやる」って言ってやろ。がんばれおっさん!

 この記事へのコメント

  1. チョコ より:

    おじさん、6年間もすごいですね…。
    ずっとそこで売り続けてたなんて…。
    その間に、仕事が
    見つからないこともすごい…w
    kumichoさんも優しすぎますw
    これ見てていつも思うのですが、
    物乞いって、ジャマイカでは
    よく見られることなんですか?(汗
    物乞いしている人を、
    何だかなかなか想像できなくて^^;

  2. kumicho より:

    >チョコさん
    日本では路上でそういう人見ることは少ないですもんね。僕も日本に数週間いるとジャマイカのことすっかり忘れそうになります。あまりにも違いすぎてw
    でも、ジャマイカをはじめ世界の発展途上国には沢山いると思いますよー。いい経験になります。と、いうわけでいつかぜひジャマイカへお越しください(強引)!

  3. 健治 より:

    LAにもいますよ。そして珍しくない。コンビニの出入口で、バス停で、電車の中で…。中国にもいっぱいいたしなぁ。発展途上国に限らず、先進国にもある、いわゆる格差の問題じゃないかなと。物乞いがあまりいない日本がむしろ凄いなと。そのうち日本にも増えるかもしれない。ただ、日本は文化的に物乞いという行為が他の国以上に忌諱されてるような気がする。

  4. チョコ より:

    なるほど…。
     
    ということでジャマイカへっ!(おい
    …今は無理ですね~。
    いつか行きたいです!
     
    健治さんもありがとうございます!
    …何だか社会の授業を思い出しますww
     
    でも、日本はそういうところが
    思いやり精神というか…。
    他人様に迷惑をかけないというのが
    根付いているんでしょうかね^^

  5. kumicho より:

    >健治
    日本はすごいよー。世界の平均からみたら絶対ジャマイカよりも日本のほうがいろんなところで離れてるで。あの規律に対する姿勢とか仕事量とかほんと異常。ま、人によるけどねw
    >チョコさん
    ここはやはり勉強のためにジャマイカですね。日々精進でいきましょう!

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