戦闘の後に

ただいま木曜11時。今日は朝からちょこちょこ出かけましたが、ダウンタウンのコアな場所を除き、ほぼ7割元の生活に戻ったという印象を受けました。どうやらこの調子で落ち着いていってくれそうですジャマイカ。まあ、まだ油断はできませんが。今日の午後のニュースによると、戦闘が始まった日曜日から数えて警察・自衛隊・ギャング・そして市民の合計73名が死亡したとのこと。この狭いキングストン、しかもその南の一部で、です。まーなんてこったい。Dudusに関しては色んな情報が出回っているようですが、この期におよんでジャマイカの治安部隊のトップが言った一言。
「Coke(Dudusの本名)が今ジャマイカにいるか、またはもう他の国に逃げてしまったのかどうか、不確かだ。」

ちゃんと調べてから捕獲作戦開始しろよ・・・。ほんとに、巻き込まれた一般市民、そしてその家族が本当にかわいそうです。ていうかむしろ僕もかわいそうです。別に何も危ない目にはあいませんでしたけど、やはり外でシューティングの音が頻繁に聞こえてくるのは気持ちのいいものではありません。
世の中どんな国でも色んな形の公平、不公平があります。もちろん日本にもあります。幸せ、不幸せなんて人それぞれで、これもまた色んな形があります。たとえば、ジャマイカは人口における殺人事件率は日本の60倍以上、統計の取れている国では上から3本の指に入る、といわれていますが、なんと自殺率になると、150カ国中No.1に低いんです。世界一自殺が少ない国ということです。おおすごい。日本は他殺の心配はまあ日ごろしないですけど、自殺率は世界でも高いほうで年間3万人以上が自殺しているとか。自殺一日約100人です!日々の暴力におびえないといけない国に住むか、それとも自殺したくなる人が多発する国に住むか、どっちが幸せでしょう?ま、これも人それぞれ、合う合わないによるんでしょうが。ちょっと目からうろこです。
どこの国に住もうがこういう問題は大小どこかにあるもので、できるならばこういった問題から目をそらして日々過ごすのではなく、差を埋めるような生き方をしたいなと思います。ジャマイカに限っては、今回のような事件が起きたとき被害を受けるのはまあ決まって貧乏な地区に住む人たちで、低い労働賃金、公立学校での低い教育水準、日常的に起こる犯罪など、日頃から何かと不公平に暮らさざるを得ない人が多いです。ジャマイカに住むならこういう人たちともっとかかわり、何かしてやりたいと思うわけです。まあ、僕にできる範囲で、しかもそれを自分がやりたいからやっているんであって決して自己犠牲だけでやってたりなんかしませんが。この国で体操やってる意味ここにありです。この気持ちを決して忘れずに、ジャマイカでの時間精一杯すごそうと思います。SMILE for PEACE!がんば俺。
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戦闘の後、息子が見当たらないとなきながら訴える女性。
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マンションの壁についたマシンガンの跡。
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今も警察、自衛隊がミッションを行っているティボリガーデン。

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