我が西田ジムでは、じゃまいかんチアリーダーたちに床のクラス(タンブリングクラス)もしておりまして。平日と土曜あわせて現在7ちーむほどがきています。
とにかく経営の助けになるのなら!と思って始めたチアリーダーへの指導、個人的にはそんなに競技自体に興味もないし、別に特別教えたいと思ったわけではないのですが、やってみるとこれが意外に面白い。というのも、現在ジャマイカでは高校でのチアリーディングが一番盛んで、意外と貧乏な地域にある、ゲットーの少年少女たちがやってることが多いんですね。試合に参加している学校を見ても、アップタウンスクールの方が少ないくらい。そんなわけで、きている7チーム中4チームは思いっきりゲットーの生徒たちです。もうやんちゃやんちゃ。最大15人のやんちゃ少年少女たちを一人で教えます。最初にいくつかルールは説明するものの、色んなところで勝手に色んなことしだすから、なかなかしんどいです。しかし!普段体操なんかに触れることのない彼ら、きっと体操から学ぶ事は多いはず。ジムでの練習をきっかけに、さらに競技に熱中するかもしれないし、バク転が出来て自信とプライドを持つ助けになるかもしれない。何かがきっかけで、健全な高校生活を送れる助けになるかもしれない。
チアリーディングなら、体操と違って一人のコーチの下に結構な人数が参加できます。家に帰ったら近所では麻薬や銃があふれ、ガンショットや殺人が普通に起こりえる貧困地区に住む子供たちが、学校に残ってチアリーディングのトレーニングを通じてチームワークや他人への配慮、目標に向かって頑張る事を学ぶわけです。すごいいいじゃないですか!!チアリーディング、万々歳ですよ。得にジャマイカでは。これはぜひ発展していってもらいたいもんだ。
せっかくこのジャマイカにいて、お金持ちさんだけにしか体操教えられないのは面白くない。協力隊時代に二年続けた日曜のゲットークラス、ぜひまたやりたいんですが、野郎どもの選手クラスにすでに結構な時間と費用を費やしてる上に、ジムの経営があるもんだから、今はその余裕はちょっとない。援助する側にはある程度余裕がないと続かないと思うのです。
以前からコミュニティーセンターなどと協力して体操指導を広げたい、それを通じて若者たちの健全な成長の助けをしたい、とずーーーっと思ってんですが、まだもうちょっと先だなぁ。それをするために自分が費用を負担せず、必要な分のお金が生まれるシステムを作らなければ。それができたらなかなかのもんだな。うん、それしよう!自分を介してお金のあるところからないところへ流す活動。あーまたじっくり考えないと。